2007年の発売以来、卓越した作業フィーリングと独創的な仕上がり感で多くのファンを魅了
し続けているケイ素系ボディコーティング「TRIZ」。
そのニューモデルがこの春満を持してリリースされた「TRIZ PREMIUM」だ。
構想から約5年もの期間を費やしたという技術開発のプロセス、そしてその性能の秘密を、
株式会社ソフト99コーポレーション 研究開発部 主任 西村泰洋に聞いた。
2007年の発売以来、卓越した作業フィーリングと独創的な仕上がり感で多くのファンを魅了
し続けているケイ素系ボディコーティング「TRIZ」。
そのニューモデルがこの春満を持してリリースされた「TRIZ PREMIUM」だ。
構想から約5年もの期間を費やしたという技術開発のプロセス、そしてその性能の秘密を、
株式会社ソフト99コーポレーション 研究開発部 主任 西村泰洋に聞いた。
「TRIZ PREMIUM」、早くも大きな反響があるそうですね。開発責任者として今どんなお気持ちですか?
西村異例ともいえる時間とコストを費やした開発だっただけに、達成感もひとしおですね。
開発にそれほどの時間がかかった理由をお聞かせいただけますか?
西村「TRIZ PREMIUM」の特長である“深みのある艶”と“輝くような超光沢感”を両立させるためのアイデアがひらめくまでが長かったんです。4年以上かかりましたね。
具体的に何が難しかったのでしょうか?
西村艶と光沢、どちらか一方を高める方法は分かっていたんです。艶を深めたいならコーティング被膜の厚みを増してやればよく、光沢を高めたいなら被膜は薄くても表面の平滑度を高め、光の乱反射を防いでやればいいわけです。
でもこれを両立させるとなると、“膜厚が厚く、かつ表面が平滑な被膜”を作る必要があり、これが非常に難しい。というか、今までの方法論では不可能だったんです。
なぜ不可能だったのでしょうか?
西村艶を深めるためにまず膜厚の厚いコーティングをしたとします。同時に光沢を高めようとすると、被膜表面の平滑度を上げる必要がありますよね?その方法をかなり大ざっぱに説明すると、通常のタオルよりも掻き取り性能に優れたクロスで、表面をシャープにスパッと拭き取ってならすような作業になるわけです。カンナで木材の表面をひと皮削って平滑にするようなイメージでしょうか。
しかしながら従来の被膜構造では、それに耐えられない。被膜成分と塗装の間、あるいは被膜成分同士の密着力が弱く、せっかくの艶出し成分がクロスに掻き取られ過ぎてしまって薄い被膜しか残せなかったんです。